【コード①】コードの成り立ちについて【ピアノ】では、ある音をルート(根音)にして、いっことばしで3音積みあげると、コードネームがつく和音になる。Cの構成音はドミソということでした。
では、ミソド、ソドミになったらどうなるの?なにか違うコードネームがつくの?ということに対しての記事です。
![ゆうふわ](https://yufuwablog.com/wp-content/uploads/2021/01/498f6d7d1b1910093d7bebc0bb911ff8.png)
ではさっそく答えから!
ミソド、ソドミはCの転回形
答えは、ミソドもソドミもCです。構成音が変わらなければコードネームは変わりません。正確にいうと変わるのですが、Cであること自体は変わりません。
Cコードの構成音はドミソの3音でしたね。ミソド、ソドミも並ぶ順番が違うだけで、音の内容は変わっていません。
和音は本来、楽譜上でたて並びであらわされます。そうしてみると、文字だけでは気づかない、それぞれの和音が違う形であるということが見てわかります。
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【コード①】で、すきまなくおだんごのような形になっているものが基本の形といいました。
下からドミソの順番の和音のみが、たて並びにしてもすきまがありません。つまり、ドミソがCの基本形ということです。
このように、同じ構成音だけれど積みあがる順番が違う和音のことを転回形といいます。
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ミソドはCの第一転回形、ソドミはCの第二転回形となります。
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最初は『基本形』という名前であって、『1』じゃないことに注意ですね
転回形の考え方
知識として分かったところで、ぜひピアノでも実際に転回形を弾いてみていただきたいです!
まず、基本形のC:ドミソをおさえて、そこから順番にCを転回させてみましょう。
『ベースの音を一番上にもってくる』という考え方でもいいですし、
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『ベース音を順番にかえていく』という考え方でもいいですよ〜。
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鍵盤で転回形をおさえるときは、わたしは後者の方で考えることが多いですね。
どの転回形ででてきても、『この構成音ならこのコード』と判断できるようになれるのが理想です(^^)
3和音のときは、転回形は第二転回形までとなります。
- 構成音がおなじなら、コードネームもおなじ
- おなじ構成音の順番ちがいは、転回形という
- 基本形から順番に、第一転回形、第二転回形という
転回形のコード表記のしかた
先ほど、コードネームは正確にいうと変わるとかきました。
転回形のコードは、正確にはスラッシュを使ったスラッシュコード『○/△』か、onを使ったオンコード『○on△』の形で記します。画像でも表してみますね。
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![](https://yufuwablog.com/wp-content/uploads/2021/08/C-e1628821218930.png)
英語のonの意味のまま『コード(○)がある音(△)の上に乗っている』という考え方でもよいですし、『ある音(△)からコード(○)が転回されている』という考え方でもよいと思います。
スラッシュコードは『C/E』だと、そのまま『CスラッシュE』と読んでもいいですし、『E分のC』のように分数読みしても大丈夫です。
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分数読みだと、どっちの音が下に来るかわかりやすい気がします
Cは本来、ルート(根音)のドがベース(最低音)のはずだけど、違うベースがくるときにスラッシュコードやオンコードを使って表記されます。
今回は転回形の記事なので、構成音がベースにきましたが、そのコードの構成音でない音がくることもありますよ〜。
また、ベースが変わっていても基本形のコードのままでかかれていたり、わざわざ書き直されていない場合もあります。
書いた方が間違いにくかったり、理解しやすいのであれば、自分で楽譜に書き込んでしまいましょう!わたしも自分がわかりやすいようにたくさん書き込んでいます!
また【コードの前に】ドレミファソラシの英語名をおぼえよう!【ピアノ】の記事で、弾く音がわからなくなったとっさの時は、かかれているコードの英音名だけをならせればOK、という話をしました。
そのコードが『○/△』や『○on△』の場合は、△(ベース)の音をおさえるようにしてくださいね(^^)
- 転回形のコードは、『◯/△』や『◯on△』で表記する
- ベース音(△)にはコードの構成音でない音がくることもある
ルート(根音)とベース(最低音)の違い
ルート(根音)という言葉と、ベース(最低音)という言葉がでてきました。
どちらも一番下の音じゃないの?どう違うの?と思われる方もいると思います。
ルート(根音)とは、和音の基礎となる音です。コードの基本形の一番下にくる音をさします。
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『基本形の』のところ、読み飛ばしちゃだめですよ!
ベース(最低音)とは、その名の通り一番下の音のことです。あるハーモニー(響き)で一番下にきている音をさします。
Cコードにおいて、C=ドはルート(根音)であり、ベース(最低音)です。
C/Eコードにおいて、E=ミはベース(最低音)ですがルート(根音)ではありません。
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- ルートは基本形の一番下の音
- ベース音は必ずしもルートではない
まとめ
今回は転回形についての記事でした。簡単にまとめてみます。
- 同じ構成音で、積み上がる順番がちがうコードは、転回形という
- 3和音では、基本形・第一転回形・第二転回形がある
- 転回形のコードは、『◯/△』や『◯on△』で表記する(○が基本形のコードネーム)
1つのコードをおぼえたら、基本形→第一転回形→第二転回形と、じっさいにピアノでおさえて確認するようにしてみてください(^^)
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